そこまで言って美奈は口を閉じた。


今まで少しだけ不安を感じていた。


B組はクラスカーストが厳しいこと。


最近、美奈の姿を見ていないこと。


B組の生徒に話を聞いた時、うっすらと笑われたこと。


それらが走馬灯のように蘇ってくる。


そしてそれは、今現実となって私の間の前にある。


「イジメられてるの?」


質問すると美奈の肩がビクリと震えた。


答えはなく、沈黙が続く。


しかし美奈の少し荒くなった息遣いからすべてを理解してしまった。


間違いない。


美奈はB組の中でイジメに会っている。