お前が欲しくて堪らない〜年下御曹司との政略結婚

取り敢えず、玲子をソファに座らせた。

ホットミルクを入れて、玲子が落ち着くのを待った。

しばらくして、玲子はゆっくりと話し始めた。

「私ね、剣崎くんと付き合っていたとは言っても、お互いに将来は別の人と結婚するって思っていたの、だから、剣崎くんとキスもしていなかった、今の旦那さんとも寝室を別にして、全く触れ合う事もないまま、過ごして来たの、それでよかったのに……」

「なんか言われたのか?」

「俺たちは夫婦なんだから、今夜から寝室を一緒にするって、すごく嫌だった、だって好きじゃないし、無理だと思ったの」

「何もされなかったか、怪我とかないか」

玲子は僕の慌てぶりにポカンとして「大丈夫よ、その前に逃げてきちゃった」と玲子はぺろっと舌を出した。

「玲子、良かった」

そう言って、僕は玲子を思わず抱きしめてしまった。

「戸倉くん」

玲子はびっくりした様子で、でもしばらく僕の腕の中でじっとしていた。

「玲子、僕じゃ駄目か?」

「何が?」

「玲子の側にいる男」