眩しい......
もう朝だ。行きたかった高校に入学してから
早くも三ヶ月経とうとしていた。
周りの人達はなんの取り柄もない私には
無理だと馬鹿にしていたけど......
私には優しい家族がいたから合格できた。
だけど最近はなんでこの高校に入学したのか分からなくなってきた。
まぁどうでもいいか
綺麗にアイロンされているセーラ服に腕を通す
そして重たいスカートに足を通す
腰まである髪を後ろで一つに括る
鏡に映る顔は少しだけ可愛く見える
そして勉強道具の入ってある鞄を持つ
その瞬間ズシリと肉から骨まで重さが伝わる
「うっ重たい」
「行ってきます」
私の高校は片道一時間半かかるから朝早く家を出るの
誰もいない静かな時間
みんなは怖いとか寂しいっていうけど
私はそうは思わない