感想ノート

  • 友野紅子さま

    今回も素敵なお話をありがとうございました。
    実は私、障がい者の生活介護施設で働いております。
    職場の利用者さんには、ヒロインのお兄さんのような知的障がい者の方々もいらっしゃいます。
    今ようやく、ヤングケアラーと呼ばれる知識もツテもなく、ただ毎日を追われるように生きている若い人たちの存在が、クローズアップされるようになりました。
    私もこの仕事をする前は、存在どころかその名前すら知らなかった。
    障がいを持った兄や姉がいる弟や妹は、このヒロインのように親に対して『兄or姉のために生まれた自分』をどこかで感じているはずだとずっと思っていました。
    そしてそれをどう折り合いつけているのかと。
    私の家族には障がいを持っている者はいません。
    だから根っこのところでは、ヒロインの気持ちがわからないと思います。
    ただ、この仕事を始めてすぐに気がついたことがあります。
    それは、障がいを持った人は、神様が選んだ人(=家族)のもとに産まれるということ。
    いろんなご家庭に利用者さんを迎えに行き、送り届けます。
    素晴らしいご家族ばかりです!

    なんだか暑くなって長文になってしまいました。
    友野さんに聞いていただきたかったのでしょう。すみません。
    とにかく、このお話をいろんな方に読んでいただきたいなと思いました。

    次のお話も楽しみにしています。

    きむねー 2022/08/23 21:59

    きむねーさん、感想をありがとうございます。

    実際に介護施設で働かれ、類似の状況をよく知るきむねーさんにとって、この結末はもしかすると受け入れ難かったかもしれません。
    傷つけたり、貶めたりする意図はありませんので、作品の表現としてお許しいただけたら幸いです。
    本作は高校生くらいの方に向けて書いたもので、もし似た境遇で悩んでいる方がいるならば、あらゆる選択肢を知った上で自分で判断してほしいとの思いがありました。
    無理なく家族で世話ができれば双方にとって理想だと思います。
    しかし兄妹は家族とはいえ別人格なので、妹には妹の人生があります。
    その中のひとつが自分の人生を歩む選択肢であり、本作ではあえてあの結末を選びました。
    賛否両論がある内容だと理解しており、書いた私自身も多く考えされられる作品でした。
    次作はハッピーな読後感の作品を検討していますので、またお読みいただけたら嬉しいです。

    友野紅子

    作者からの返信 2022/08/31 18:50

感想ノートに書き込むためには
会員登録及びログインが必要です。

pagetop