周囲もそれがコンプレックスプランであることには気づかない。
その人が元々そうだった、というふうに周りが認識をする。
どんなコンプレックスを選べばいいのか、わたしには思い付かなかった。いますぐに決めなくても問題はないけど。
でも、このままずるずると迷ったままいきそうな気もするし、難しいことは早めに終わらせたい。
メールを閉じて、スマホをベッドに置く。
なんだか疲れた。ゲームもなにもする気がなくなった。そのまま横になっていると睡魔が襲ってきて、わたしは眠気に耐えられずに目を閉じた。
「遥ちゃん、ご飯よ」
気づいたら数時間が過ぎていた。おばさんの声で目が覚めて、わたしはベッドから飛び起きた。
今日の夕食はカレーだった。これもわたしのリクエスト。朝出掛けるときに聞かれたので、そう答えていた。
カレーを食べながらも、わたしの頭にあったのはコンプレックスプランをどうするかということだった。
「なにか味が変かしら?」
表情に出ていたらしく、おばさんにそんなことを聞かれた。
「ううん、そんなことないよ。カレーはおいしいけど、さっきまで寝てたからまだボーッとしてるだけ」
「こんな時間に寝るなんて、疲れるようなことでもあったのか?」
橘先輩から告白をされて、その友達の先輩から別れろと迫られた。
これだけでも充分に精神的なプレッシャーになっている。その上でコンプレックスプランも決めないといけないから、混乱している部分はあるのかも。
「まだ高校生活になれてないのかも」
「いじめとかあるんだったら正直に言ってね」
「嫌なことがあるのなら、別に学校に行かなくてもいいんだからな」
「大丈夫だから、心配しないで」
わたしのことをこうして気遣ってくれる二人を、いまだに親と呼べないことが自分でも悔しい。
その人が元々そうだった、というふうに周りが認識をする。
どんなコンプレックスを選べばいいのか、わたしには思い付かなかった。いますぐに決めなくても問題はないけど。
でも、このままずるずると迷ったままいきそうな気もするし、難しいことは早めに終わらせたい。
メールを閉じて、スマホをベッドに置く。
なんだか疲れた。ゲームもなにもする気がなくなった。そのまま横になっていると睡魔が襲ってきて、わたしは眠気に耐えられずに目を閉じた。
「遥ちゃん、ご飯よ」
気づいたら数時間が過ぎていた。おばさんの声で目が覚めて、わたしはベッドから飛び起きた。
今日の夕食はカレーだった。これもわたしのリクエスト。朝出掛けるときに聞かれたので、そう答えていた。
カレーを食べながらも、わたしの頭にあったのはコンプレックスプランをどうするかということだった。
「なにか味が変かしら?」
表情に出ていたらしく、おばさんにそんなことを聞かれた。
「ううん、そんなことないよ。カレーはおいしいけど、さっきまで寝てたからまだボーッとしてるだけ」
「こんな時間に寝るなんて、疲れるようなことでもあったのか?」
橘先輩から告白をされて、その友達の先輩から別れろと迫られた。
これだけでも充分に精神的なプレッシャーになっている。その上でコンプレックスプランも決めないといけないから、混乱している部分はあるのかも。
「まだ高校生活になれてないのかも」
「いじめとかあるんだったら正直に言ってね」
「嫌なことがあるのなら、別に学校に行かなくてもいいんだからな」
「大丈夫だから、心配しないで」
わたしのことをこうして気遣ってくれる二人を、いまだに親と呼べないことが自分でも悔しい。