幼なじみということかな。
じゃあ、友達としてわたしという存在が気になるってこと?
友情だけでそこまでするかな?
むしろ恋愛感情を持ってると考えるべきだよね。
もしかしたら、倉田先輩はずっと橘先輩のことが好きだったのかもしれない。
「それで、あんたは告白にどう答えたの? それくらいはさすがに覚えてるでしょ」
「まだ、何も言ってないです」
「そう。じゃあ、もちろん断るわけね」
「それは……」
「え、まさか、その顔で慎と付き合おうとか、本気で考えてるわけじゃないよね。もしかして、鏡を見たことすらないとか?」
いくらなんでも、ひどすぎる。
顔には自信はないけど、そこまで言われるほどブスなのかな。
殴られるかもしれないから、正面から反論することはできないけど。
「あの、橘先輩に告白されたのは事実なんです。だからわたしも真剣に考えないといけないと思ってて」
「その顔で待たせるつもりって、あり得ないでしょ。どんだけ傲慢なのよ」
「そういうわけじゃ」
「よく考えてみたら。あいつを好きな女子なんていくらでもいるの。そこにあんたみたいなブスが彼女として現れたら一気に反発をくらうわけよ。相手が美人ならまだ、納得するかもしれないけど、平均以下の女子ならそうはいかない。そのくらい、あんたにもわかるでしょ」
わかる。憧れの人と付き合えないとわかっていても、その相手が誰でもいいというわけじゃない。
この人ならしょうがない、最初から勝負になんてならなかった、そういうふうに諦めさせてくれる人であって欲しいと女子は思っている。
わたしがもしも橘先輩の彼女なんかになったら、不満を持つ人はどうしても多くなってしまう。
「そんな状況になったら、あんたの学校生活にだって支障をきたすでしょ。早めに諦めるべきなんじゃないの」
「……」
倉田先輩の言い分には一理ある。わたしだってそれを強く意識している。
じゃあ、友達としてわたしという存在が気になるってこと?
友情だけでそこまでするかな?
むしろ恋愛感情を持ってると考えるべきだよね。
もしかしたら、倉田先輩はずっと橘先輩のことが好きだったのかもしれない。
「それで、あんたは告白にどう答えたの? それくらいはさすがに覚えてるでしょ」
「まだ、何も言ってないです」
「そう。じゃあ、もちろん断るわけね」
「それは……」
「え、まさか、その顔で慎と付き合おうとか、本気で考えてるわけじゃないよね。もしかして、鏡を見たことすらないとか?」
いくらなんでも、ひどすぎる。
顔には自信はないけど、そこまで言われるほどブスなのかな。
殴られるかもしれないから、正面から反論することはできないけど。
「あの、橘先輩に告白されたのは事実なんです。だからわたしも真剣に考えないといけないと思ってて」
「その顔で待たせるつもりって、あり得ないでしょ。どんだけ傲慢なのよ」
「そういうわけじゃ」
「よく考えてみたら。あいつを好きな女子なんていくらでもいるの。そこにあんたみたいなブスが彼女として現れたら一気に反発をくらうわけよ。相手が美人ならまだ、納得するかもしれないけど、平均以下の女子ならそうはいかない。そのくらい、あんたにもわかるでしょ」
わかる。憧れの人と付き合えないとわかっていても、その相手が誰でもいいというわけじゃない。
この人ならしょうがない、最初から勝負になんてならなかった、そういうふうに諦めさせてくれる人であって欲しいと女子は思っている。
わたしがもしも橘先輩の彼女なんかになったら、不満を持つ人はどうしても多くなってしまう。
「そんな状況になったら、あんたの学校生活にだって支障をきたすでしょ。早めに諦めるべきなんじゃないの」
「……」
倉田先輩の言い分には一理ある。わたしだってそれを強く意識している。