お昼休みになったとき、わたしは重大なことに気がついた。
お昼ご飯、買っていないことに。
わたしはいつも、通学路にあるコンビにで昼食用のパンなんかを買っていく。
でも、今日はそれを忘れていた。
橘先輩と一緒だったから、そこまで気が回らなかった。
どうしよう。我慢するしかないかな。
でも、空腹をごまかすことはできなさそう。
ぐぅぐぅ鳴ってるし。
とりあえずわたしは教室を出て、購買部へと向かった。
少し離れたところから、様子を眺める。予想通り、購買部は人で溢れていた。
それこそすし詰めみたいになって、商品の奪い合いをしている。
とてもじゃないけど、わたしが割って入れる余裕なんてなかった。
どうせ、すぐに弾かれてしまう。男子ばかりだし。
このことを知っていたからわたしはコンビニで買うことにしていたんだけど、今回は諦めるしかなさそう。
「今日はお昼抜きかな。仕方ないよね。ダイエットだと前向きにとらえよう」
そんなことを一人で呟いていると、
「篠崎さん、もしかして購買部でお昼を買うつもりなの?」
後ろから声。振り向くと、そこには橘先輩が立っている。
「た、橘先輩?」
「あれじゃあ、しばらくは無理だよ。人気のパンは限られてるからみんな必死なんだよね」
「そうですね」
「もっとたくさん商品を用意しておけばあんなふうにはならないと思うんだけど、コストとか考えると難しいのかな」
お昼ご飯、買っていないことに。
わたしはいつも、通学路にあるコンビにで昼食用のパンなんかを買っていく。
でも、今日はそれを忘れていた。
橘先輩と一緒だったから、そこまで気が回らなかった。
どうしよう。我慢するしかないかな。
でも、空腹をごまかすことはできなさそう。
ぐぅぐぅ鳴ってるし。
とりあえずわたしは教室を出て、購買部へと向かった。
少し離れたところから、様子を眺める。予想通り、購買部は人で溢れていた。
それこそすし詰めみたいになって、商品の奪い合いをしている。
とてもじゃないけど、わたしが割って入れる余裕なんてなかった。
どうせ、すぐに弾かれてしまう。男子ばかりだし。
このことを知っていたからわたしはコンビニで買うことにしていたんだけど、今回は諦めるしかなさそう。
「今日はお昼抜きかな。仕方ないよね。ダイエットだと前向きにとらえよう」
そんなことを一人で呟いていると、
「篠崎さん、もしかして購買部でお昼を買うつもりなの?」
後ろから声。振り向くと、そこには橘先輩が立っている。
「た、橘先輩?」
「あれじゃあ、しばらくは無理だよ。人気のパンは限られてるからみんな必死なんだよね」
「そうですね」
「もっとたくさん商品を用意しておけばあんなふうにはならないと思うんだけど、コストとか考えると難しいのかな」