私は恋をしてしまいました。
「どこが好きなの？」
と問われると、上手く言葉に表せないでしょう。
「何で好きになったの？きっかけは？」
と問われても、私は首を傾げてしまいます。
「でもね」
これだけはわかるのです。
私にとって、
好きな人というのは、
「あなた」という存在は、
恋というのは、
恋心というのは、
星のように輝いているもので、
素晴らしいもので、
憧れるもので、
でも、
星のように、
掴みたくても掴めない、
手を伸ばしても、決して届かない位置にあります。
私はそれを見上げることしかできないのです。
それでも、
私を幸せにしてくれるもので、
私を笑顔にしてくれるもので、
だけど、それは、
私を苦しめて、
私を悲しくさせて、
私を泣かせて、
私を傷つけて、
私の心を、
精神を、
えぐるものなのです。
「恋心なんて消えてしまえばいい」
と願っても、それは叶うことはありません。
なぜそんなことを思い始めたのかというと、
恋という名の病に、
治療法はない病に、
かかってしまったからなのです。
それのせいで、
私は、
あなたは、
変わってしまった気がします。
だから、私は願います。
叶わないことを知っていても、
私は願うのです。
「恋心なんて消えてしまえばいい」
そしたらきっと、この気持ちは、全て、なくなるのですから。