「で、なんで千花ちゃんの娘さんが今ここに??」
「あ、それは一花がオレの彼女だからだよ」
横から口をはさんできた晴に、遥さんが目を丸くした。
「は、晴に彼女!??」
うっわあ、晴ももうそんな歳なのね・・と目を細める遥さんだったのだけれども。
遥さんの視線が、ふと、私の手元に落ちる。
私がぶら下げてるエコバッグの口からは長ネギの頭がピョンと飛び出していた。学校帰りに息子が居候させてもらってるお宅へ食材を抱えてやってくる彼女ーーー遥さんは、この長ネギに混乱している。たぶん。
ああ、って頷いた晴が私の手から袋をヒョイと取り上げた。
「だっておばちゃんが長ネギ山ほど刻み込んだ麻婆豆腐が食いたいってゆーんだもん。これはその材料」
それを聞いた三花さんがハッとする。
「そういや買い物頼んでたね!? 完っっ全にスッポ抜けてたわ。一花ちゃん、ありがとう」
手を伸ばした三花さんに袋を渡しながら、晴がついでにひと言付け加える。
「あ、そうそう。入浴剤は一花の好きな白いヤツにしたよ。おばちゃん何でもいいっつーから」
「!!! うああッッ、晴くん・・ そ、そのハナシはまだーーー」
ギクリと背筋を伸ばした三花さんがちらりと遥さんの様子を窺う。だけど晴は三花さんの顔色の変化になんか気づかない。
「オレは泡が出るヤツがよかったんだけどさー。ジャンケンで負けたんだわ。一花つえーから」
なんて笑ってる晴はもちろん遥さんが困惑の表情を浮かべていることにも気づかない。
察するに。三花さんはここでの共同生活の実態を、遥さんにまだキチンと伝えていないのだ。すると案の定ーーー
「ね、ねえ、なんだかーーーまるで3人一緒に暮らしてるみたいに聞こえるんだけど・・」
「ウン。そーだけど??」
アッサリと頷く晴に遙さんが硬直した。
「え!? ・・っえーーーーー!??」
「あーっと、先輩・・これには若干のジジョーがありまして・・・・」
「あ、それは一花がオレの彼女だからだよ」
横から口をはさんできた晴に、遥さんが目を丸くした。
「は、晴に彼女!??」
うっわあ、晴ももうそんな歳なのね・・と目を細める遥さんだったのだけれども。
遥さんの視線が、ふと、私の手元に落ちる。
私がぶら下げてるエコバッグの口からは長ネギの頭がピョンと飛び出していた。学校帰りに息子が居候させてもらってるお宅へ食材を抱えてやってくる彼女ーーー遥さんは、この長ネギに混乱している。たぶん。
ああ、って頷いた晴が私の手から袋をヒョイと取り上げた。
「だっておばちゃんが長ネギ山ほど刻み込んだ麻婆豆腐が食いたいってゆーんだもん。これはその材料」
それを聞いた三花さんがハッとする。
「そういや買い物頼んでたね!? 完っっ全にスッポ抜けてたわ。一花ちゃん、ありがとう」
手を伸ばした三花さんに袋を渡しながら、晴がついでにひと言付け加える。
「あ、そうそう。入浴剤は一花の好きな白いヤツにしたよ。おばちゃん何でもいいっつーから」
「!!! うああッッ、晴くん・・ そ、そのハナシはまだーーー」
ギクリと背筋を伸ばした三花さんがちらりと遥さんの様子を窺う。だけど晴は三花さんの顔色の変化になんか気づかない。
「オレは泡が出るヤツがよかったんだけどさー。ジャンケンで負けたんだわ。一花つえーから」
なんて笑ってる晴はもちろん遥さんが困惑の表情を浮かべていることにも気づかない。
察するに。三花さんはここでの共同生活の実態を、遥さんにまだキチンと伝えていないのだ。すると案の定ーーー
「ね、ねえ、なんだかーーーまるで3人一緒に暮らしてるみたいに聞こえるんだけど・・」
「ウン。そーだけど??」
アッサリと頷く晴に遙さんが硬直した。
「え!? ・・っえーーーーー!??」
「あーっと、先輩・・これには若干のジジョーがありまして・・・・」