「なあ、久しぶりに海行かねえ? 釣りしよーぜ」
「する!!」

私たちの毎日は平和そのもの。
あれから、裕太さんが三花さんの家に現れることは一度もなかった。
ふたりの関係がどうなっているのか、私たちはなにも知らされていない。
何度か聞いてみたけれどその度に上手にはぐらかされて、三花さんはやっぱりなにも教えてくれないのだ。
そのことが心の端っこにひっかかりながらも、私と晴は何もなかったみたいに今まで通りの生活を送らせてもらっていた。
長閑で平和で、平凡だけど幸せな時間。

ところがこの後。
私たちのシアワセに割り込む闖入者が現れるのだ。

それはーーー