裕太さんとのことについて、三花さんはそれ以上何も話してはくれなかったけれど、結婚の意志がないっていうのは本当のことのようだった。

「だから一花ちゃんは今まで通りここにいていいからね?」
「えっ・・で、でもーーー」
「いーのいーの。だって結婚しないんだから」
なんにも気にしないでいい、って三花さんが言う。

「あ、晴くんはどーする? 家に帰る?」
「いやいやいや!! オレもここにいる。一花がシンパイだから・・」
「あっそう。ま、いーけどさ。んだけど部屋割りはこれまで通りよ? 高校生らしい清いオツキアイをすること! わかった?」
「うんうん。わかった。おばちゃん、ありがとう!!」

「み、三花さんーーー」
言葉につまる私の頭をポンポンと叩いて三花さんが晴れ晴れと笑った。
「さ。この話はこれでおしまい。んじゃアジ捌こうか!」って。