「あいつどんなやつ? ここらへんに住んでんの?」
「ーーーう、うん。まあ、たぶん・・」
って言いながら晴から目を逸らした三花さんの視線は、急にウロウロと定まらなくなった。
「たぶんって何?? どーいう意味?」
「たぶんはたぶんよ。ここらへんに住んでんじゃないかな。お店にも歩いてくるし・・」
アヤシゲな物言いをする三花さんに、晴の表情が険しく曇った。
「まさか住んでるとこ知らねえの!?」
「・・・」

なんとその『まさか』は本当だった。

「あの人決まった家がなくてね? 知り合いんとこ転々としてんの・・」
「ももも、もしかしてーーーあの男、おばちゃんのヒモ!?」