近所の居酒屋で働く三花さんは月曜日がお休み。
だから月曜の夜は3人で食卓を囲んでゆっくりすごす。

「ねえ、今夜素麺にしない?」
「夕飯に素麺??」
「だってね、なんか突然食べたくなっちゃった」
「じゃあオレ、縁側で食べたいな」

今年初めての素麺が食べたいという三花さんの希望と、ちゃぶ台運んでって縁側で食べたいという晴の希望で、庭に面した掃き出しの窓を大きく開け放ち、ワイルドな庭を眺めながら私たちは素麵をすすった。