それからというもの。

晴は私にくっついては甘えてくるようになってしまった。私が文句言ったら、キャラメルやチョコレートを口につっこんで黙らせる。

今日は居間で晴を膝枕。
晴は私の膝に頭をのっけて、大の字になって畳に寝っ転がっていた。
ゴロリと向きを変えて、私のおなかにぎゅううっと抱きつき、スリスリと顔をよせてくる。
「アタマ撫でてよ」
「何のために!?」
「オレが気持ちよくなるため」
ガサゴソとポケットを探り、チョコをひとつ取り出してーーー

「一花、あーん」
「・・・」

私はどうしても口を開けるのをやめられない。

「ーーーああもう。美味しいな・・!」

チョコ食べながら晴の金髪をヨシヨシと撫でてやる。
めんどくなって手を止めると「もっと!」と怒られ、「もー疲れた」と文句を言えばチョコを追加でねじ込まれる。