あああ、どうしよう。やっぱ、イヤ。
このオッサンとはしたくない。

セックスなんて、どーってことないって思ってた。みんなしてる。大丈夫だ、って。

なのになのに。

これ以上はもう、ちょこっとだってできる気がしない。
どうっっっしても、無理だった。

やだ、晴!! 
助けて、帰りたい!!



「待って待って!! 待って下さいーーー!!」



腕を振り回して暴れる私を簡単に解放してくれる堤さんは、やっぱりジェントルマンなのかもしれない。

「どうしたの? やっぱり怖くなっちゃった?」
ぶんぶん首を縦にふって頷いて、私はその場から猛ダッシュで逃げ出した。
「ごめんなさあーーーい!!」って叫びながら。