そんなことしてるうちに、ついに。

部屋番号を確認しながら歩いていた堤さんがある一室の前で立ち止まり、ごそごそとポケットの中を手探りしはじめた。
そしてほどなく、ピ、って音とともにお部屋の鍵が開く。

まてまて、今、どーやって鍵開けた!?

謎の開錠システムに唖然とする私を振り返り、堤さんが私を誘う。
「どうぞ、入って。一花ちゃん」
その時、正面からバチリと視線が絡んで気がついた。
ああこの人、期待でイッパイ。欲に濡れた目をしてる。

この先は、イカガワシイ大人の世界だーーー