遥さんより8つ上だという『英明さん』は、噂に聞く晴の父・真治さんとは似ても似つかない、あったかくて優しい人雰囲気の人だった。
よく笑う英明さんの目尻は、彼が笑う度にくったりと垂れ下がり、それを見てるだけでなんだかほっこりと心がなごんだ。
なんだこの安心感。これが『お父さん』ってものなのだろーか。
『お父さん』をまともに知らない私には、ちょっと晴が羨ましかった。
そして英明さんは、わかりやすい愛妻家でもあった。
お茶をいれに行こうとする遥さんを引きとめて、英明さんが彼女をソファに座らせる。
「遥ちゃんは晴くんと話してなよ。なかなか会えないんだから時間がもったいないでしょ?」って。
英明さんにそんなことさせられないって渋る遥さんを「まあまあ」と上手になだめ、飲み物の注文を取り始めた英明さんに私たちは揃って紅茶をお願いした。
それにニコニコと頷いてから、英明さんはすぐそばに座る遥さんにも視線を落とす。
「遥ちゃんは? 何がいい?」
愛妻家は、妻の意向を確認することも忘れない。
優しい旦那様なのである。
よく笑う英明さんの目尻は、彼が笑う度にくったりと垂れ下がり、それを見てるだけでなんだかほっこりと心がなごんだ。
なんだこの安心感。これが『お父さん』ってものなのだろーか。
『お父さん』をまともに知らない私には、ちょっと晴が羨ましかった。
そして英明さんは、わかりやすい愛妻家でもあった。
お茶をいれに行こうとする遥さんを引きとめて、英明さんが彼女をソファに座らせる。
「遥ちゃんは晴くんと話してなよ。なかなか会えないんだから時間がもったいないでしょ?」って。
英明さんにそんなことさせられないって渋る遥さんを「まあまあ」と上手になだめ、飲み物の注文を取り始めた英明さんに私たちは揃って紅茶をお願いした。
それにニコニコと頷いてから、英明さんはすぐそばに座る遥さんにも視線を落とす。
「遥ちゃんは? 何がいい?」
愛妻家は、妻の意向を確認することも忘れない。
優しい旦那様なのである。