駅弁を食べ終えて一息つく頃にはとっくの昔に県境を越えていて、随分にぎやかになった車窓の景色に「わああ・・」と胸を躍らせる。 胸の奥の迷いや不安は相変わらず。 なのに晴とする初めての小さな旅は、なにもかもがとにかく楽しかった。