俺は自分の連作先を登録し、一通り使い方を教えた。
 ギャル系の容姿のクセにスマホが使えないとか、ホントびっくりだよね。
「これで連絡はできると思うけど」
「ありがと......」
「うん。あのさ。俺、美沙のことが」
 既に昨日、勢い余って告白している。
 だけどどこか曖昧になってしまい、よくわからなくなっていた。
 まぁ断られているのだけど。
「あたしはあんたとは付き合えないわ」
「それは僧侶になるからか?」
「そういうわけじゃないけど。だって、あんた佐伯さんと付き合ってるじゃない」
「もう別れたよ。っていうか昨日見ただろ。あのまま彼女を付き合うなんてできないよ」
「そ、そうなの。でもダメ......、あたしはそんなに軽い女じゃないんだからね。彼女と別れてすぐに別の子と付き合うような男は信用できないわ」
「今はいい」
「え?」
「今は付き合えなくてもいい。だけどさ、俺、お前との関係を終わらせたくない。関係っていうのは変な意味じゃなくて、なんていうのかな、友達っていうか、仏教仲間っていうか」
「あたしの目的も少しは叶ったのかもね」
「目的って?」
「だから仏教の教えを広める。親鸞聖人の教えを広めるって意味よ」
「そうかもな。俺も、美沙に会わなかったら、仏教なんて学びたいと思わなかっただろうし」
「まぁ、しっかり勉強するのよ。あたしも頑張るから」
「僧侶になるんだな」
「うん。なる。それがあたしの夢だから」
 夢を追えるのは若者の特権だ。
 何かを追い続ける人間っていうのは、やはりカッコいい。
 憧れるよね?
 俺も、そうなりたい。
 イヤ、そうなるんだ。
 俺も、仏教を学び、人生とは何なのかを見つめ直したんだ。
 かなり、中二臭いかな? 
 でもいいんだ。
 例え、中二臭いとしても、夢を追うってのは大切だと思うから。
 何も追わず、ただぼんやりと生きていたら、それってもったいないよ。
 何でもいいんだ。
 とりあえず、興味のあるものにぶつかってみる。
 それを繰り返していけば、きっと自分のやりたい何かにぶつかるはずんだ。
 だから......。俺はまず仏教にぶつかる。
 そして、実際に肌で感じて、どんな世界か確かめるんだ。
 その先はまだわからない。
「ねぇ、あんたもしかして僧侶になりたいとか言わないわよね?」
 と、美沙が言ってきた。
 僧侶に?
 俺が??