東京から丸ノ内線で銀座まで出て、そこから日比谷線に乗り換えて築地まで。
 乗り換えとか初めてだったから、よくわからなかったけれど、俺は何とか築地にたどり着いた。
 普通、寺院というと、和式というか、そんな和のテイストだと思うのだけど、築地本願寺は違っていた。
 なんというか、オリエンタルなのだ。
 築地本願寺の建物は、インドの古代仏教建築を模倣しているらしい。
 だから、本堂にはステンドグラスとかあったりして、ものすごく異国に来たような感じがするのだ。
 数多くの動物の彫刻があり、何かこう、不思議な気分にさせてくれた。
 正門から真っすぐ入っていくと、大きな本堂がある。
 何というか荘厳で、見るものを圧倒させるんだよね。
 東京に、こんな世界があったとは......。
 感動的だよね。
 うんうん。
 俺は一通り見て回って、その後、築地本願寺がやっている仏教文化講座に参加した。
 これは毎週土曜日にやっていて、俺が行った日は、これに合わせて行ったから、丁度良く受けられたんだよね。
 時間は三時から四時まで。
 もちろん無料であるからありがたい。
 生活の中から仏教を知ることができるのだ、
 その日テーマは。

『現代人のためのブッダの教え』

 だったんだ。
 正直、ブッダと言ってもピンとこないよね。
 俺もそうだよ。
 だけど、ブッダというのは、ほとけのことを言う。
 同時に、悟りの最高位「仏の悟り」を開いた人を指すんだよね。
 まぁ、崇高な人を指す言葉なんだろう。
 多くの仏教の宗派では、ブッダというのはお釈迦様だけを指す場合が多い。
 講義は凄く充実していて、ブッダやお釈迦さまなどのことがよくわかった。
 周りはみんな年寄りばかりだったけれど、いい勉強ができたと思う。
 やはり、仏教は奥が深い。
 きっと、一生かけても学びきれないだろう。
 でも。
 だからこそ、やる価値があるのだ。
 俺はそんな風に感じたよ。
 築地本願寺には、東京仏教学院という学校がある。
 ここは主に、夜間に開講されていて、浄土真宗の教えを専門的に学べるのだ。
 つまり、今の俺にあっているのかもしれない。
 日中は働くなり、大学に行くなりして、夜は、仏教を学ぶ。
 それが可能になるのだ。
 そして、東京仏教学院は築地本願寺で勉強するのだ。
 こんな素晴らしい環境で学べるのだ。