「毎週月曜日に締め切りだから。月曜日の放課後にあんたに原稿を渡せばいい?」
「うん、知立さんがそれでいいのなら」
「美沙」
「え?」
「だから、あたしの名前美沙って言うんだけど」
「知ってるよ。クラスメイトだし」
「ハァ、だ、か、ら、名前で呼んでもいいわ。知立さんって、何だがよそよそしいでしょ」
「名前で? いいの?」
「うん、いいってば。その代わり、あたしもあんたのこと名前で呼ぶから」
「わかった」
「じゃあ、悠真、次の月曜日もよろしくね」
「あ、うん。わかったよ、美沙ちゃん」
「ちゃんづけキモいよ」
「うるせー。美沙でいいんだな」
すると、美沙は笑顔になった。
その笑顔は、どこまでも魅力的に見えた。
「なぁ、美沙。俺、すごいと思うよ」
「すごい? 何が??」
「何か夢があって、それを追う姿は、美しい。そんな風に思えるんだ」
「ゆ、悠真......。ふん、あんただって夢くらいあるでしょ?」
「イヤ、俺にはない、何がしたいのかわからない」
すると、美沙はフンと嘆息すると、次のように言った。
「あなたの悩むことはよくわかるぞ、その道を解決するには、ここから東の方、数里のところ、東山のふもとの吉水に『法然(ほうねん)』という人がいる。そこに赴いてその法を聞け」
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また美沙がわけのわからないことを言い出した。
「それも仏教の教え?」
と、俺は尋ねる。
美沙は髪の毛を指で弄りながら、
「これはね、親鸞聖人が見た夢の話よ」
「夢の話?」
「そう。眠った時見る夢。あんただって夢を見るでしょ?」
「まぁ、見るけど」
「親鸞聖人の時代は、夢が結構神聖なものだったの。ある日ね、親鸞聖人は夢の中で聖徳太子に会うの、そこで、今言った言葉を聞くの、つまり、法然上人のもとに行ったのね。そして、浄土の教えに気づくの」
「そうなのか。美沙はよく知ってるんだね」
「だから、あたしが、あんたにとっての法然になってあげる」
「は?」
「つまり、あたしについてくれば、夢を見せてあげるわ。安心しなさい」
自信満々に告げる美沙。
この子は、本当に不思議だ。
何か、オーラがあるというか、普通とは違う。
何て言うんだろう?
とにかく眩しいのだ。
「俺の夢が見つかるかはわからないけど、とにかく美沙についていくよ」
「ついてきなさい。あたしが浄土真宗の教えを教えてあげるから」
「うん、知立さんがそれでいいのなら」
「美沙」
「え?」
「だから、あたしの名前美沙って言うんだけど」
「知ってるよ。クラスメイトだし」
「ハァ、だ、か、ら、名前で呼んでもいいわ。知立さんって、何だがよそよそしいでしょ」
「名前で? いいの?」
「うん、いいってば。その代わり、あたしもあんたのこと名前で呼ぶから」
「わかった」
「じゃあ、悠真、次の月曜日もよろしくね」
「あ、うん。わかったよ、美沙ちゃん」
「ちゃんづけキモいよ」
「うるせー。美沙でいいんだな」
すると、美沙は笑顔になった。
その笑顔は、どこまでも魅力的に見えた。
「なぁ、美沙。俺、すごいと思うよ」
「すごい? 何が??」
「何か夢があって、それを追う姿は、美しい。そんな風に思えるんだ」
「ゆ、悠真......。ふん、あんただって夢くらいあるでしょ?」
「イヤ、俺にはない、何がしたいのかわからない」
すると、美沙はフンと嘆息すると、次のように言った。
「あなたの悩むことはよくわかるぞ、その道を解決するには、ここから東の方、数里のところ、東山のふもとの吉水に『法然(ほうねん)』という人がいる。そこに赴いてその法を聞け」
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また美沙がわけのわからないことを言い出した。
「それも仏教の教え?」
と、俺は尋ねる。
美沙は髪の毛を指で弄りながら、
「これはね、親鸞聖人が見た夢の話よ」
「夢の話?」
「そう。眠った時見る夢。あんただって夢を見るでしょ?」
「まぁ、見るけど」
「親鸞聖人の時代は、夢が結構神聖なものだったの。ある日ね、親鸞聖人は夢の中で聖徳太子に会うの、そこで、今言った言葉を聞くの、つまり、法然上人のもとに行ったのね。そして、浄土の教えに気づくの」
「そうなのか。美沙はよく知ってるんだね」
「だから、あたしが、あんたにとっての法然になってあげる」
「は?」
「つまり、あたしについてくれば、夢を見せてあげるわ。安心しなさい」
自信満々に告げる美沙。
この子は、本当に不思議だ。
何か、オーラがあるというか、普通とは違う。
何て言うんだろう?
とにかく眩しいのだ。
「俺の夢が見つかるかはわからないけど、とにかく美沙についていくよ」
「ついてきなさい。あたしが浄土真宗の教えを教えてあげるから」

