「どうするって……。そんなことは誰も信じないだろう。俺はね、あの事故を起こして精神が破綻した。今、弁護士が精神疾患のために、事故を起こしたと申請しようとしている。仮に、それが通れば、俺の事故は、俺の所為ではなくなるよ。だから、もういいんだ。俺はね、あの事件は忘れたい。もちろん罪を償い気持ちはあるよ。だけど、精神障害なんだ。だから仕方なく事故を起こした。君の彼女の怨念なんて信じられないよ」
彼はまだ病気がよくないのか、ガタガタと震えたままだった。やがて、俺の姿を不審に思った病院の看護師がやって来て、榊原を連れて、病棟内に戻ってしまったんだ。
もう、多分彼には会えないだろう。
しかし、彼は確かに聞いていたんだ。事故を起こした瞬間、瑞希の声を聴いていたみたいだ。これは、かなり不可解な現象である。
まぁ、榊原は精神疾患を抱えているから、瑞希の声を100%覚えているわけでではないだろう。だけどね、瑞希の声を聴いた時、彼は確かに記憶を重ねていたんだ。あの事故の映像がフラッシュバックしたんだろう。
だからこそ、急激に震え始めたんだよ。
ここまで考えると、[接続]の力は、満更嘘ではなさそうだ。やはり、存在するのか? 超能力は……。
俺の調査は、ここで一旦暗礁に乗り上げる。事故を起こした加害者にあっても、あまり意味がないように感じたんだ。俺はね、坂本正和にも会おうとしたんだけど、彼の行方はわからなかった。ただ、風の噂で、新潟の精神病院に長いこと入院しているという話を聞いた。
瑞希の[接続]の力で、坂本正和は精神崩壊してしまった。きっと、もう二度と元には戻らないかもしれない。恐らく、榊原だって同じだよ。彼もまた、一生瑞希の幻想を追うことになるだろう。精神崩壊をしたままね。多分、俺が今回彼に会えたのは、一種の奇跡だったんだと思う。台風の目の見たいなものだ。
たまたま、精神が安定し、話すことができた。だけど、それが永続的に続くかはわからない。ただ一つ言えるのは、橘花恵と佐々岡優奈は死んだということ。これは絶対に変わらない。
この二人は、俺にとっては憎き悪鬼だった。死んでもいいくらいの酷いことをしたんだ。だからね、俺は二人には同情しないよ。俺は、彼女たちに苦しめられたんだからね。
彼はまだ病気がよくないのか、ガタガタと震えたままだった。やがて、俺の姿を不審に思った病院の看護師がやって来て、榊原を連れて、病棟内に戻ってしまったんだ。
もう、多分彼には会えないだろう。
しかし、彼は確かに聞いていたんだ。事故を起こした瞬間、瑞希の声を聴いていたみたいだ。これは、かなり不可解な現象である。
まぁ、榊原は精神疾患を抱えているから、瑞希の声を100%覚えているわけでではないだろう。だけどね、瑞希の声を聴いた時、彼は確かに記憶を重ねていたんだ。あの事故の映像がフラッシュバックしたんだろう。
だからこそ、急激に震え始めたんだよ。
ここまで考えると、[接続]の力は、満更嘘ではなさそうだ。やはり、存在するのか? 超能力は……。
俺の調査は、ここで一旦暗礁に乗り上げる。事故を起こした加害者にあっても、あまり意味がないように感じたんだ。俺はね、坂本正和にも会おうとしたんだけど、彼の行方はわからなかった。ただ、風の噂で、新潟の精神病院に長いこと入院しているという話を聞いた。
瑞希の[接続]の力で、坂本正和は精神崩壊してしまった。きっと、もう二度と元には戻らないかもしれない。恐らく、榊原だって同じだよ。彼もまた、一生瑞希の幻想を追うことになるだろう。精神崩壊をしたままね。多分、俺が今回彼に会えたのは、一種の奇跡だったんだと思う。台風の目の見たいなものだ。
たまたま、精神が安定し、話すことができた。だけど、それが永続的に続くかはわからない。ただ一つ言えるのは、橘花恵と佐々岡優奈は死んだということ。これは絶対に変わらない。
この二人は、俺にとっては憎き悪鬼だった。死んでもいいくらいの酷いことをしたんだ。だからね、俺は二人には同情しないよ。俺は、彼女たちに苦しめられたんだからね。

