となると、やはり、超能力は存在するのか? 試しに、ネットで調査してみると、たくさんの情報が溢れているのがわかった。だけどね、その全てが怪しかったよ。とてもではないけれど、信じられる話ではなかった。
隙をみて、超能力関係の本も読んでみたんだ。有名な所を言えば、学研が出している『ムー』という雑誌だけど、ここにも俺が欲しい情報は載っていなかったよ。
後は、魔術関連の書物にも目を通した。古今東西、魔術を研究している人間はたくさんいるようである。例えば、イギリスのアレイスター・クロウリーという人間がいる。彼は、オカルティストであり、自らを魔術師と呼んでいたらしいよ。黄金の夜明け団というオカルト団体を作り、魔術の研究に没頭していたようだ。
アレイスター・クロウリーの作品は、現在の日本でも読むことができる。主に、国書刊行会という出版社が販売しており、有名なのは、『666の書』悪魔の数字と呼ばれるオカルト本だ。
ここにはね、彼が研究した魔術が体系的にまとめられている。非常に面白い本だったけれど、そこにも[接続]という力は載っていない。そもそも本当に[接続]なんて能力があるのだろうか?
それを探るためには、しかるべき人間に会う必要がある。
例えば、優奈を轢き殺した人間だ。
彼は榊原という人間で、普通のトラック運転手だったようだ。だが、優奈を轢き殺し、一度は収監された。しかしね、瑞希の言う通り、精神崩壊をしてしまったんだよ。その結果、刑務所ではなく、精神病院の閉鎖病棟に入れられたようだったよ。
俺はその病院に行ってみたかった。
だけどね、これは無理なんだ。
基本的に精神病院の閉鎖病棟への面会は、結構厳しいらしい。普通は、親族や親せきじゃないと認められないらしいよ。俺は、榊原の知り合いではない。だから彼に面会することはできなかったんだ。
それにね、これは少し前の話になるけれど、橘花恵を轢き殺したトラック運転手である坂本正和も、精神病院の閉鎖病棟に入っていた。勿論、会うことは叶わない。まぁ、仕方ないよね。だけどさ、話を聞いてみたい。瑞希の力が発動し[接続]されていたのだとしたら、何か話してくれるはずなんだ。
橘花恵の一件は、大きなニュースになったけれど、優奈の事件は、全くニュースにならなかったよ。新聞の地方ニュースの欄に、少し載ったくらいだったんだ。
隙をみて、超能力関係の本も読んでみたんだ。有名な所を言えば、学研が出している『ムー』という雑誌だけど、ここにも俺が欲しい情報は載っていなかったよ。
後は、魔術関連の書物にも目を通した。古今東西、魔術を研究している人間はたくさんいるようである。例えば、イギリスのアレイスター・クロウリーという人間がいる。彼は、オカルティストであり、自らを魔術師と呼んでいたらしいよ。黄金の夜明け団というオカルト団体を作り、魔術の研究に没頭していたようだ。
アレイスター・クロウリーの作品は、現在の日本でも読むことができる。主に、国書刊行会という出版社が販売しており、有名なのは、『666の書』悪魔の数字と呼ばれるオカルト本だ。
ここにはね、彼が研究した魔術が体系的にまとめられている。非常に面白い本だったけれど、そこにも[接続]という力は載っていない。そもそも本当に[接続]なんて能力があるのだろうか?
それを探るためには、しかるべき人間に会う必要がある。
例えば、優奈を轢き殺した人間だ。
彼は榊原という人間で、普通のトラック運転手だったようだ。だが、優奈を轢き殺し、一度は収監された。しかしね、瑞希の言う通り、精神崩壊をしてしまったんだよ。その結果、刑務所ではなく、精神病院の閉鎖病棟に入れられたようだったよ。
俺はその病院に行ってみたかった。
だけどね、これは無理なんだ。
基本的に精神病院の閉鎖病棟への面会は、結構厳しいらしい。普通は、親族や親せきじゃないと認められないらしいよ。俺は、榊原の知り合いではない。だから彼に面会することはできなかったんだ。
それにね、これは少し前の話になるけれど、橘花恵を轢き殺したトラック運転手である坂本正和も、精神病院の閉鎖病棟に入っていた。勿論、会うことは叶わない。まぁ、仕方ないよね。だけどさ、話を聞いてみたい。瑞希の力が発動し[接続]されていたのだとしたら、何か話してくれるはずなんだ。
橘花恵の一件は、大きなニュースになったけれど、優奈の事件は、全くニュースにならなかったよ。新聞の地方ニュースの欄に、少し載ったくらいだったんだ。

