「あぁ」
「健君の意識を操作してもいいけど、それはできないの」
「どうしてだよ?」
「私の[接続]の力は、完全じゃないの。これを使うと、使われた人間は壊れてしまう。ほら、恵ちゃんを轢き殺したトラック運転手、その後精神病院の閉鎖病棟に入れられたんだよ。多分、もう出てこれないと思う。それってね、私に意識を乗っ取られて、精神が崩壊してしまったからの。つまりね、私に操作されると精神崩壊するわけ。だから、この超能力を健君には使えない。使えば健君が壊れてしまうから……」
それは、どこまでも奇妙な告白だった。
瑞希は冗談を言っているんだろうか?
[接続]?
そんなバカげた力が存在していいのだろうか? でもさ、超能力を肯定しなければ、信じられないような事件が、実際に起きている。それも二件もね。
「ホントに力があるのか?」
「うん。あるよ」
「どうして今まで黙ってたんだ?」
「言えば嫌われると思って。こんな変な力がある女の子嫌でしょ?」
「だ、だけど……、信じられないよ」
「わかるよ。その気持ち……、私だって嫌なの、こんな変な力があって」
「その力、橘花や優奈の他にも使ったのか?」
「ううん。使ってないよ。この力はね、私の怒りが沸点を超えた時に、使うようにしているの。そうしないと、嫌な人間を皆殺しちゃいそうだから」
「そ、そんな……、み、瑞希、嘘だろ……。嘘って言ってくれよ」
「健君、嘘じゃないの。すべては真実。恵ちゃんの一件も、優奈ちゃんの一件もすべて私がやったのよ。どう? 驚いた??」
「嘘だよ……。瑞希、嘘だろ……」
「ゴメンね。健君。引いたでしょ? もう、私たちお別れかもね」
瑞希はひっそりとそんな風に呟いたよ。
圧倒的な拒絶の宣言。
その言葉は、俺を奈落の底に突き落とす。
ガラガラと音を立てて、何かが崩壊していくような気がしたよ。
「お別れって、何を……」
俺は、ビクビクしながら、そう言った。
身体中の震えが止まらないよ。
「だから、別れようって言ってるの。健君だって嫌でしょ? こんな得体のしれない力を持った女の子が彼女だったら」
「そ、それは、超能力なんてないよ。そんな力は全て幻想だ」
「そうね。幻想だったらどれだけいいか……。でもね、健君、これは事実なの」
超能力が現実だと……。
「健君の意識を操作してもいいけど、それはできないの」
「どうしてだよ?」
「私の[接続]の力は、完全じゃないの。これを使うと、使われた人間は壊れてしまう。ほら、恵ちゃんを轢き殺したトラック運転手、その後精神病院の閉鎖病棟に入れられたんだよ。多分、もう出てこれないと思う。それってね、私に意識を乗っ取られて、精神が崩壊してしまったからの。つまりね、私に操作されると精神崩壊するわけ。だから、この超能力を健君には使えない。使えば健君が壊れてしまうから……」
それは、どこまでも奇妙な告白だった。
瑞希は冗談を言っているんだろうか?
[接続]?
そんなバカげた力が存在していいのだろうか? でもさ、超能力を肯定しなければ、信じられないような事件が、実際に起きている。それも二件もね。
「ホントに力があるのか?」
「うん。あるよ」
「どうして今まで黙ってたんだ?」
「言えば嫌われると思って。こんな変な力がある女の子嫌でしょ?」
「だ、だけど……、信じられないよ」
「わかるよ。その気持ち……、私だって嫌なの、こんな変な力があって」
「その力、橘花や優奈の他にも使ったのか?」
「ううん。使ってないよ。この力はね、私の怒りが沸点を超えた時に、使うようにしているの。そうしないと、嫌な人間を皆殺しちゃいそうだから」
「そ、そんな……、み、瑞希、嘘だろ……。嘘って言ってくれよ」
「健君、嘘じゃないの。すべては真実。恵ちゃんの一件も、優奈ちゃんの一件もすべて私がやったのよ。どう? 驚いた??」
「嘘だよ……。瑞希、嘘だろ……」
「ゴメンね。健君。引いたでしょ? もう、私たちお別れかもね」
瑞希はひっそりとそんな風に呟いたよ。
圧倒的な拒絶の宣言。
その言葉は、俺を奈落の底に突き落とす。
ガラガラと音を立てて、何かが崩壊していくような気がしたよ。
「お別れって、何を……」
俺は、ビクビクしながら、そう言った。
身体中の震えが止まらないよ。
「だから、別れようって言ってるの。健君だって嫌でしょ? こんな得体のしれない力を持った女の子が彼女だったら」
「そ、それは、超能力なんてないよ。そんな力は全て幻想だ」
「そうね。幻想だったらどれだけいいか……。でもね、健君、これは事実なの」
超能力が現実だと……。

