だけど、その世界ってどこだろう? 大学か? 専門学校か? あるいは就職か……。
まぁ俺たちの年代だと、大体は大学か専門学校に進学する。それが当たり前になっている。高卒で就職する人間は、結構稀なんだよね。それでも、全くゼロってわけじゃないんだけど。
「俺は決めてないよ。瑞希は決めてるのか?」
「私も決めてない……。でも、大学に進学するかな」
「大学か。それって県外?」
「うん。一人暮らしとかしてみたいし」
新潟の大学になると、有名なのは国立大学である新潟大学。だけど、俺の成績では新大は難しいだろう。それ以外にも県内にはいくつか大学があるが、行きたいところがあるかというと、そうではない。
折角大学に進学するのなら、県外に出て一人暮らしがしたいという目標もある。まぁ、漠然としてるんだけどね。
「瑞希が一人暮らしか……。意外だよ」
「そうかな。でも、高校を卒業したら別々の道になっちゃうかもね」
「そうだな」
「寂しい?」
「は? 何でだよ。全然寂しくないよ」
「ホントに?」
「ホントだよ。今までがおかしいんだよ。いくら幼馴染でも、幼稚園から高校まで一緒っていうのは、結構珍しいと思うし」
「そうだよね。私たち、幼稚園から一緒なんだもんね。凄いよホントに……」
色んな思い出が蘇る。幼稚園の頃は、それこそ一緒にお風呂にだって入っていたんだぜ。
「瑞希は行きたい大学とかあるのか?」
「う~ん、私馬鹿だから。あんまり有名な大学には行けないと思うよ……」
「それは俺もそうだよ。第一、俺たちの高校って進学校ってわけじゃないじゃん」
「そうだよね。多分、馬鹿大学に進学すると思うよ……」
「俺も似たような感じかな。特にやりたいこととかないし」
「やりたいこと……、それって難しいよね。私も何をしたいのかよくわからないし」
「まぁ、なるようになるよ。大学に行って勉強していくうちに、やりたいことに出会えるかもしれないし」
「うん」
「今から心配しても仕方ないよ。大学に進学したら、友達くらい作れよな」
「そうだね。私たち、なんで友達がいないんだろうね?」
友達がいない理由。
まぁ俺たちの年代だと、大体は大学か専門学校に進学する。それが当たり前になっている。高卒で就職する人間は、結構稀なんだよね。それでも、全くゼロってわけじゃないんだけど。
「俺は決めてないよ。瑞希は決めてるのか?」
「私も決めてない……。でも、大学に進学するかな」
「大学か。それって県外?」
「うん。一人暮らしとかしてみたいし」
新潟の大学になると、有名なのは国立大学である新潟大学。だけど、俺の成績では新大は難しいだろう。それ以外にも県内にはいくつか大学があるが、行きたいところがあるかというと、そうではない。
折角大学に進学するのなら、県外に出て一人暮らしがしたいという目標もある。まぁ、漠然としてるんだけどね。
「瑞希が一人暮らしか……。意外だよ」
「そうかな。でも、高校を卒業したら別々の道になっちゃうかもね」
「そうだな」
「寂しい?」
「は? 何でだよ。全然寂しくないよ」
「ホントに?」
「ホントだよ。今までがおかしいんだよ。いくら幼馴染でも、幼稚園から高校まで一緒っていうのは、結構珍しいと思うし」
「そうだよね。私たち、幼稚園から一緒なんだもんね。凄いよホントに……」
色んな思い出が蘇る。幼稚園の頃は、それこそ一緒にお風呂にだって入っていたんだぜ。
「瑞希は行きたい大学とかあるのか?」
「う~ん、私馬鹿だから。あんまり有名な大学には行けないと思うよ……」
「それは俺もそうだよ。第一、俺たちの高校って進学校ってわけじゃないじゃん」
「そうだよね。多分、馬鹿大学に進学すると思うよ……」
「俺も似たような感じかな。特にやりたいこととかないし」
「やりたいこと……、それって難しいよね。私も何をしたいのかよくわからないし」
「まぁ、なるようになるよ。大学に行って勉強していくうちに、やりたいことに出会えるかもしれないし」
「うん」
「今から心配しても仕方ないよ。大学に進学したら、友達くらい作れよな」
「そうだね。私たち、なんで友達がいないんだろうね?」
友達がいない理由。