つまり、初めてセックスをしたってわけ。三擦り半で終わるかと思ったけれど、俺のちんぽは意外と我慢強くて、結構長持ちしたよ。童貞を無事卒業し、俺は大人の男になった。同時に、瑞希は女になる。
行為を終えた後、俺たちはベッドの中で抱き合っていた。心臓の鼓動は、相変わらず強い。音が外まで聞こえてしまうそうだ。
「健君、私嬉しいよ」
「俺も」
「これからもずっと一緒だよね」
「そうだな」
「大学も一緒のところ行かない? ねぇ、健君は行きたいところある?」
「俺、頭よくないから、そんなにいい大学いけないよ」
「私もだよ。いいじゃん。Fラン大学でも、二人でいられれば、私はそれでいいよ」
二人で同じ大学に行く。
夢のような話だけど、ありえない現実ではない。これまでずっと一緒だったのだ。ならば、これから一緒でもいいじゃないか? 俺はそんな風に思えたよ。この時、俺の中で瑞希の存在はかなり大きかったんだ。
なくてはならない存在。それが瑞希だ。今までは鬱陶しいと感じていた。周りから夫婦と冷やかされて、嫌な気持になっていたのは事実だ。でもね、今は全くそんな風に思っていない。必要なんだ。彼女が……。
「一緒の大学行くか?」
「行きたいね。その後、一緒の会社に行ければいいね」
「流石に無理だろ。会社は別々の方がいいんじゃない?」
「じゃあ、私、健君のお嫁さんになる。だから仕事はしない。エヘヘ主婦」
「専業主婦か……、俺なんてろくな仕事に就けなさそうだけどな」
「大丈夫だよ。健君はちゃんとした会社に入れます」
「どうして?」
「だって優しいから。私の唯一の味方だから。何があっても、健君は私のそばに居てくれた。私がイジメられても、ずっと一緒に居てくれるし、自分がイジメられても、私を責めないし。そんな優しい人間が、普通に働けないわけないよ。だから大丈夫。私が保証します」
「ありがとう。これからも宜しくな、瑞希」
「うん」
俺たちはキュッと抱き合って、そのままキスをした。やがて微睡んでいき、眠りの海へ落ちていった。
次に目覚めた時、夜の十時くらいだった。親には泊まるとは言ってない。だから帰らないとならないよね。瑞希は幼馴染だけど、女の子だから、親には泊まるとは言えない。俺には友達がいないから、友達の家に泊まるということもできない。だからね、帰るしかないんだよね。
行為を終えた後、俺たちはベッドの中で抱き合っていた。心臓の鼓動は、相変わらず強い。音が外まで聞こえてしまうそうだ。
「健君、私嬉しいよ」
「俺も」
「これからもずっと一緒だよね」
「そうだな」
「大学も一緒のところ行かない? ねぇ、健君は行きたいところある?」
「俺、頭よくないから、そんなにいい大学いけないよ」
「私もだよ。いいじゃん。Fラン大学でも、二人でいられれば、私はそれでいいよ」
二人で同じ大学に行く。
夢のような話だけど、ありえない現実ではない。これまでずっと一緒だったのだ。ならば、これから一緒でもいいじゃないか? 俺はそんな風に思えたよ。この時、俺の中で瑞希の存在はかなり大きかったんだ。
なくてはならない存在。それが瑞希だ。今までは鬱陶しいと感じていた。周りから夫婦と冷やかされて、嫌な気持になっていたのは事実だ。でもね、今は全くそんな風に思っていない。必要なんだ。彼女が……。
「一緒の大学行くか?」
「行きたいね。その後、一緒の会社に行ければいいね」
「流石に無理だろ。会社は別々の方がいいんじゃない?」
「じゃあ、私、健君のお嫁さんになる。だから仕事はしない。エヘヘ主婦」
「専業主婦か……、俺なんてろくな仕事に就けなさそうだけどな」
「大丈夫だよ。健君はちゃんとした会社に入れます」
「どうして?」
「だって優しいから。私の唯一の味方だから。何があっても、健君は私のそばに居てくれた。私がイジメられても、ずっと一緒に居てくれるし、自分がイジメられても、私を責めないし。そんな優しい人間が、普通に働けないわけないよ。だから大丈夫。私が保証します」
「ありがとう。これからも宜しくな、瑞希」
「うん」
俺たちはキュッと抱き合って、そのままキスをした。やがて微睡んでいき、眠りの海へ落ちていった。
次に目覚めた時、夜の十時くらいだった。親には泊まるとは言ってない。だから帰らないとならないよね。瑞希は幼馴染だけど、女の子だから、親には泊まるとは言えない。俺には友達がいないから、友達の家に泊まるということもできない。だからね、帰るしかないんだよね。