そして、俺は家族を連れてマリンピア日本海に向かう。あの場所は俺の始まりと、終わりの地でもある。しばらくは行けなかったが、今なら行けるのだ。過去の自分を乗り越えるため、俺はマリンピア日本海に向かったんだ。
マリンピア日本海は変わっていなかった。
俺は家族を引き連れて、ペンギン広場に行ったんだ。すると、俺の娘がキャッキャッと騒ぎ始めた。まだ二歳。ペンギンを見るのは初めなんだ。
俺は娘に向かって言った。
「泉希(みずき)。ペンギンだよ」
俺が語る彼女の話はこれで終わり。
瑞希の魂は、きっと永遠に俺の心を照らし続けてくれるだろう――。
〈了〉
四〇〇字詰原稿用紙換算枚数 三〇五枚
マリンピア日本海は変わっていなかった。
俺は家族を引き連れて、ペンギン広場に行ったんだ。すると、俺の娘がキャッキャッと騒ぎ始めた。まだ二歳。ペンギンを見るのは初めなんだ。
俺は娘に向かって言った。
「泉希(みずき)。ペンギンだよ」
俺が語る彼女の話はこれで終わり。
瑞希の魂は、きっと永遠に俺の心を照らし続けてくれるだろう――。
〈了〉
四〇〇字詰原稿用紙換算枚数 三〇五枚

