そんな顔を見ると、俺も何だか恥ずかしくなってくるよ。もうキスってだけでびっくりするような年齢でもないのにね。
「そうだな……、緊張したよ。あの時は」
「だけど、私は嬉しかったよ。健君に愛されてるような気がして」
「そうか。それならいいんだ。だけどさ、俺は今でもお前を愛しているんだぜ。それはずっと変わらない。瑞希もそうだろ?」
俺は、確認するよう告げた。
彼女は、少し考えこんだ素振りをみせると、ニコッと笑い、
「そうだね。愛してるんだと思うよ」
「よかったよ。なぁ、マリンピア日本海は他にも色々あるぜ。見て回ろうよ」
「う~ん、私は、このペンギンが見たかったから、目的は達しちゃったんだよね。あ、でも、イルカとかは見たいかも」
「じゃあ、イルカを見に行こう。イルカショーとかやってるのかな?」
調べてみると、イルカショーは午後二時からやっているようだった。幸い、まだ時間がある。俺たちは、イルカショーがやっている水槽まで足を運んだ。
平日だけあって、人はまばらだってけれど、流石に目玉のイルカショーだけあって、それなりに人気があるようだった。
空いているから、いい位置で見られる。俺たちは前の方に座って、イルカショーを待つ。イルカショーは僅か十五分しかない。しかし、訓練されたイルカはとても愛らしく、俺たちの前で様々な芸をしてくれた。
本当に感動するよ。瑞希も楽しんでいるようだった。この日々が、これからもずっと続けばいいのに。どうして、これで終わってしまうんだろう。
あの擽り合って転げた日には、二度と戻れないのだ。こんなことになるなら、もっと早く瑞希を見つけ出すべきだった。あぁ、全く後悔するよ。折角会えたのに、極僅かしか一緒に居られない。神様がいるのなら、殴り飛ばしてやりたい気分だ。
「イルカって賢いね、健君」
「エサで釣られてるだけにも見えるけどな」
「そんなことないよ。すっごく可愛い」
「楽しんでくれると俺も嬉しいよ」
「楽しいね。本当に……。ありがとう健君。私、今日をずっと忘れない。例え、健君たちの記憶から、私の存在が消えてしまっても、私はずっと覚えているからね。今日のこと……、そして健君のこと」
「俺だって覚えているよ。何があってもな。だからそんな顔するなよ」
俺は泣きそうになっていた。
「そうだな……、緊張したよ。あの時は」
「だけど、私は嬉しかったよ。健君に愛されてるような気がして」
「そうか。それならいいんだ。だけどさ、俺は今でもお前を愛しているんだぜ。それはずっと変わらない。瑞希もそうだろ?」
俺は、確認するよう告げた。
彼女は、少し考えこんだ素振りをみせると、ニコッと笑い、
「そうだね。愛してるんだと思うよ」
「よかったよ。なぁ、マリンピア日本海は他にも色々あるぜ。見て回ろうよ」
「う~ん、私は、このペンギンが見たかったから、目的は達しちゃったんだよね。あ、でも、イルカとかは見たいかも」
「じゃあ、イルカを見に行こう。イルカショーとかやってるのかな?」
調べてみると、イルカショーは午後二時からやっているようだった。幸い、まだ時間がある。俺たちは、イルカショーがやっている水槽まで足を運んだ。
平日だけあって、人はまばらだってけれど、流石に目玉のイルカショーだけあって、それなりに人気があるようだった。
空いているから、いい位置で見られる。俺たちは前の方に座って、イルカショーを待つ。イルカショーは僅か十五分しかない。しかし、訓練されたイルカはとても愛らしく、俺たちの前で様々な芸をしてくれた。
本当に感動するよ。瑞希も楽しんでいるようだった。この日々が、これからもずっと続けばいいのに。どうして、これで終わってしまうんだろう。
あの擽り合って転げた日には、二度と戻れないのだ。こんなことになるなら、もっと早く瑞希を見つけ出すべきだった。あぁ、全く後悔するよ。折角会えたのに、極僅かしか一緒に居られない。神様がいるのなら、殴り飛ばしてやりたい気分だ。
「イルカって賢いね、健君」
「エサで釣られてるだけにも見えるけどな」
「そんなことないよ。すっごく可愛い」
「楽しんでくれると俺も嬉しいよ」
「楽しいね。本当に……。ありがとう健君。私、今日をずっと忘れない。例え、健君たちの記憶から、私の存在が消えてしまっても、私はずっと覚えているからね。今日のこと……、そして健君のこと」
「俺だって覚えているよ。何があってもな。だからそんな顔するなよ」
俺は泣きそうになっていた。

