「―—キス、してもいいですか?」
その一言の後、少しだけ沈黙があった。
「……いいよ」
私がそう言うと、言い出したはずの千波くんは照れていて、なんだか可愛くて。
千波くんの手が私の横髪を耳に掛ける。そして、その手は私の顎にかけられた。
私は、恥ずかしさをこらえながら目を瞑った。
……一瞬だけ。唇に柔らかい感触があった。
「……」
「……」
それから、また少し沈黙があった。
「もう一つ、いいかな」
「……うん」
「今度の花火大会、俺と一緒に行ってくれませんか?」
「……うん、分かった。約束だよ?」
私がそう返事をすると、千波くんは無邪気な笑顔を見せた。
夏の青空みたいに明るくて、澄んでいて。温かくて優しい笑顔。
私の大好きな、世界にたった一つだけの笑顔。
「じゃあ、また花火大会の日に!」
「うん、詳細はまた後で連絡する」
そう言葉を交わして、私たちはお互い帰路に着いた。
その一言の後、少しだけ沈黙があった。
「……いいよ」
私がそう言うと、言い出したはずの千波くんは照れていて、なんだか可愛くて。
千波くんの手が私の横髪を耳に掛ける。そして、その手は私の顎にかけられた。
私は、恥ずかしさをこらえながら目を瞑った。
……一瞬だけ。唇に柔らかい感触があった。
「……」
「……」
それから、また少し沈黙があった。
「もう一つ、いいかな」
「……うん」
「今度の花火大会、俺と一緒に行ってくれませんか?」
「……うん、分かった。約束だよ?」
私がそう返事をすると、千波くんは無邪気な笑顔を見せた。
夏の青空みたいに明るくて、澄んでいて。温かくて優しい笑顔。
私の大好きな、世界にたった一つだけの笑顔。
「じゃあ、また花火大会の日に!」
「うん、詳細はまた後で連絡する」
そう言葉を交わして、私たちはお互い帰路に着いた。