「ねぇ」
私は、あることを考えて、思い切って千波くんに声をかけてみる。
「ん?」
「あのね、一つ、わがまま聞いてもらっていい?」
「いいけど、何?」
私は勇気を振り絞って一言。
「―手、繋いでもいいですか?」
言い終わった時には、たったそれだけのことなのに真っ赤になっていて。
すると、左手を千波くんの温かい手が包み込んだ。
「…これで、いい?」
「!!うん…」
私と千波くんは、そのまま歩いた。
「ここで、お別れだね」
「うん、あのさ」
帰り道の分岐点で千波くんが何か話を切り出した。
「ん?」
「俺からも、二つ、わがまま聞いてもらっていい?」
「…うん」
私がそう返事をすると、千波くんは恥ずかしさで顔を真っ赤にして、目線を少し泳がせる。そして、何かを言おうと口を開いた。
その一言は―—。
私は、あることを考えて、思い切って千波くんに声をかけてみる。
「ん?」
「あのね、一つ、わがまま聞いてもらっていい?」
「いいけど、何?」
私は勇気を振り絞って一言。
「―手、繋いでもいいですか?」
言い終わった時には、たったそれだけのことなのに真っ赤になっていて。
すると、左手を千波くんの温かい手が包み込んだ。
「…これで、いい?」
「!!うん…」
私と千波くんは、そのまま歩いた。
「ここで、お別れだね」
「うん、あのさ」
帰り道の分岐点で千波くんが何か話を切り出した。
「ん?」
「俺からも、二つ、わがまま聞いてもらっていい?」
「…うん」
私がそう返事をすると、千波くんは恥ずかしさで顔を真っ赤にして、目線を少し泳がせる。そして、何かを言おうと口を開いた。
その一言は―—。