それに、私はやっぱり―。
「千波くんが好きだから」
「……!!」
千波くんとこれからもずっと一緒に居たいな、って思ったし、これからも二人でずっと笑いあっていたいなって思った。
私は、少し間を開けて、深呼吸をする。
「…よろしくお願いします!」
私がそう言うと、千波くんは、照れたみたいで少し目線を外してから、またこちらを向いて、
「こちらこそ、よろしく」
と言った。


帰り道。
「あのさ」
電車の中で千波くんがそう話しかけてくる。
「ん?」
「これ、さっき受け取ってもらうの忘れてたから」
千波くんはそう言うと、さっき見た箱を再び差し出してきた。
「ありがとう」
私はそれを受け取る。
「これ…開けてみてもいい?」
「うん、いいよ」
千波くんは私が箱を開けている姿を見ながらも、少し照れくさそうだ。
その顔も、たまらなく尊くて。
「これ……」
中から出てきたのはネックレスだった。