そろそろ言わないと。俺はそう思って、もたれかかっていた手すりから手を離す。
鞄の中に午前中お手洗いに行くと言って奈央に待ってもらってる間に準備したプレゼントがあるのを確認してから、
「……あのさ」
と声をかけた。
奈央は俺が声をかけると、こちらを向いた。
俺は、心の中で深呼吸をする。
「俺は、奈央が好きです」
やっとのことで口にした言葉は思いのほか小さな声でしか伝えられなくて。
すごくシンプルだったし、なんの仕掛けもないけど、これが俺の素直な気持ちだし、人生初の告白だった。
俺は、なんだか気恥ずかしくなって、斜め下を向く。きっと今の俺はすごく照れてる風に見えるんだろうな。自分でも、一気に体温が上がったのが分かる。頬が赤いのは、きっと夕日のせいだ。
「……え?」
奈央はそう言った。奈央の頬も、少し紅潮していて。
俺は、鞄の中から、さっき確認したプレゼントと取り出して、奈央に差し出した。
鞄の中に午前中お手洗いに行くと言って奈央に待ってもらってる間に準備したプレゼントがあるのを確認してから、
「……あのさ」
と声をかけた。
奈央は俺が声をかけると、こちらを向いた。
俺は、心の中で深呼吸をする。
「俺は、奈央が好きです」
やっとのことで口にした言葉は思いのほか小さな声でしか伝えられなくて。
すごくシンプルだったし、なんの仕掛けもないけど、これが俺の素直な気持ちだし、人生初の告白だった。
俺は、なんだか気恥ずかしくなって、斜め下を向く。きっと今の俺はすごく照れてる風に見えるんだろうな。自分でも、一気に体温が上がったのが分かる。頬が赤いのは、きっと夕日のせいだ。
「……え?」
奈央はそう言った。奈央の頬も、少し紅潮していて。
俺は、鞄の中から、さっき確認したプレゼントと取り出して、奈央に差し出した。