―俺は、奈央が好きです。
だったから。
「……っ」
千波くんは、バッグの中から、何かを取り出した。
それは、リボンがかかった箱だった。
千波くんは、それを私に差し出すと
「俺と…付き合ってください」
そう言った。
「え……」
私は、返事を言う前に考える。
私、千波くんと付き合っていいのかな?
私なんかが、いいのかな?
でも、私は千波くんが好きだから…。
私が出した答えは―—。