「なんて呼んだらいい?下の名前でもいいのかなって思って。同じクラスなのに、苗字呼びもなんかなぁ、って思ってたから。仲良くしたいし」
「ああ、…奈央でいいです」
「奈央、改めてよろしく!あ、俺のことは千波とか、そんなんでいいから」
「ち、千波くん」
男の子で千波って名前珍しいななんて思いながらも呼んでみる。
「あ、でさ、本題なんだけど」
「え?あ、はい」
今からが本題だったんだ。
「学校の中、全然分かんなくて、迷うから教えてもらえると助かる」
「ああ、いいですよ」
「放課後とか、できる?」
放課後。私が嫌いな時間。もちろん暇なんていうことはなく、今日は塾。明日は茶道……と毎日続いていく。
「あー…」
断るのもなんか申し訳ないなぁ、なんて思っていると、ある考えがふと脳裏をよぎった。いや、ダメ。なんて思ったが、
「はい!大丈夫です」
と私は千波くんに伝えた。
今日、私は初めて習い事をさぼった。
「ああ、…奈央でいいです」
「奈央、改めてよろしく!あ、俺のことは千波とか、そんなんでいいから」
「ち、千波くん」
男の子で千波って名前珍しいななんて思いながらも呼んでみる。
「あ、でさ、本題なんだけど」
「え?あ、はい」
今からが本題だったんだ。
「学校の中、全然分かんなくて、迷うから教えてもらえると助かる」
「ああ、いいですよ」
「放課後とか、できる?」
放課後。私が嫌いな時間。もちろん暇なんていうことはなく、今日は塾。明日は茶道……と毎日続いていく。
「あー…」
断るのもなんか申し訳ないなぁ、なんて思っていると、ある考えがふと脳裏をよぎった。いや、ダメ。なんて思ったが、
「はい!大丈夫です」
と私は千波くんに伝えた。
今日、私は初めて習い事をさぼった。