テストの結果発表日は、図書委員会の当番の日だった。
「奈央、図書室まで一緒に行こ」
千波くんに声をかけられる。
「ていうか、千波くん。あの順位……」
前に数学がダメで…、と言って家で教えた時はあそこまでの点数は取れないほどボロボロだったのに。
「へへ、頑張ったんだ。奈央には敵わないけど」
千波くんはそう言って無邪気に笑う。その笑顔に釣られて私も自然と笑顔になる。
「次の中間考査こそは、奈央を抜かせるように頑張らないとな」
「私も、エンジンかけて頑張らないと千波くんに抜かされるなぁ」
そんな話をしながら図書室へ向かった。
「奈央ってさ、最近よく笑うようになったよね」
千波くんと当番をした次の日、紗月に言われた。
「そ、そうかな」
「なんか、心から笑ってるっていうか。前はほら、なんていうか心からは笑ってなかったっていうか。けど、今は楽しそうに見える。水無瀬くんの影響かな?」
「え、そうなのかな…?」
「奈央、図書室まで一緒に行こ」
千波くんに声をかけられる。
「ていうか、千波くん。あの順位……」
前に数学がダメで…、と言って家で教えた時はあそこまでの点数は取れないほどボロボロだったのに。
「へへ、頑張ったんだ。奈央には敵わないけど」
千波くんはそう言って無邪気に笑う。その笑顔に釣られて私も自然と笑顔になる。
「次の中間考査こそは、奈央を抜かせるように頑張らないとな」
「私も、エンジンかけて頑張らないと千波くんに抜かされるなぁ」
そんな話をしながら図書室へ向かった。
「奈央ってさ、最近よく笑うようになったよね」
千波くんと当番をした次の日、紗月に言われた。
「そ、そうかな」
「なんか、心から笑ってるっていうか。前はほら、なんていうか心からは笑ってなかったっていうか。けど、今は楽しそうに見える。水無瀬くんの影響かな?」
「え、そうなのかな…?」