「ホント、疲れたな」
「うん、数学の最後の問題とか、難しくなかった?」
「あー、あれ、俺解けなかった」
「私も、取りあえずと思って解いたんだけど、合ってるかどうか分かんない」
期末考査の結果を報告しながらメニュー表を見る。
頭が疲れて、糖分を欲しているので、私はパンケーキにした。
「俺は……」
千波くんはハンバーガーやポテトなどがセットになったものを頼んでいた。
「いただきます」
私は三枚ほど重なったおパンケーキの、一番上のものをナイフで四等分にして、その一つを口へ運ぶ。
「何これっ!?美味しい……!」
パンケーキはマシュマロのようにふわふわしていて、上に乗ったアイスクリームも一緒に食べると、絶妙に合っていて美味しかった。
「ごちそうさまでした」
食べ終わった後は、千波くんと、飲み物を片手に雑談を始めた。
「……そういえば、言えたの?」
「…え?」
「奈央のやりたいこと。奈央のお母さんとお父さんに」