妹さんにもそう言われ、結局晩ご飯をごちそうしていただくことになった。
リビングに案内されて、ご飯ができるまでの間、妹さんと話した。
「お名前は、なんていうんですか？」
「水無瀬、穂波です」
穂波ちゃんは、千波くんの二歳年下で、中学二年生らしい。
「穂波ちゃん、でいいですか？」
「あ、はい！お兄ちゃんって学校ではどんな感じなんですか？」
「そうですね……クラスの中でも結構人気者ですし、誰にでも優しいですよ」
「へぇ、お兄ちゃんってそんなキャラなんですね」
こんな感じで会話を続けて十分後くらいに、玄関の扉が開いた。
「あ、お帰りー」
リビングに入ってきたのは、千波くんと顔の似た人だった。
「ただいまー、ってその人…。千波の彼女！？え、千波って彼女いたの？」
「勝手に誤解するなって、マジで違うから。俺の友達」
多分お兄さんであろう人の視線がこっちを向いたので、私は慌てて座っていたソファーから立ち上がり、