千波くんと席が隣じゃなくなってから、教室では話すことが少し減った。
なんだか、寂しい気持ちだった。それと同時に、千波くんと親しげに話す隣の女子が羨ましくもあった。
なんだろう。なんか……モヤモヤする。
その気持ちが恋、というものなんだ、と気付くのには、一週間もかかった。もう友達、じゃ物足りない気がして。
恋、と自覚してから、千波くんと話していると、心拍数が上がっていくのが分かる。
気付けば千波くんは私にとって欠かせないほど大切な存在になっていて。
優しい笑顔も、心地よい声も、少し天然なところも、いつも人のことを気にかけているところも、全部が好きで。
「奈央……?」
「…へっ?」
「こっち見てぼーっとして、なんかあった?体調とか悪い?」
「あ、ううん。何もないよ…?」
「さっきから声かけても聞こえてなかったみたいだし、ホント大丈夫?」
そう言って心配そうに私の顔をのぞき込んでくるので、さらにドキドキして
「ホ、ホント、何もないから…!」
と赤くなる顔を隠しながら答えるしかなかった。
なんだか、寂しい気持ちだった。それと同時に、千波くんと親しげに話す隣の女子が羨ましくもあった。
なんだろう。なんか……モヤモヤする。
その気持ちが恋、というものなんだ、と気付くのには、一週間もかかった。もう友達、じゃ物足りない気がして。
恋、と自覚してから、千波くんと話していると、心拍数が上がっていくのが分かる。
気付けば千波くんは私にとって欠かせないほど大切な存在になっていて。
優しい笑顔も、心地よい声も、少し天然なところも、いつも人のことを気にかけているところも、全部が好きで。
「奈央……?」
「…へっ?」
「こっち見てぼーっとして、なんかあった?体調とか悪い?」
「あ、ううん。何もないよ…?」
「さっきから声かけても聞こえてなかったみたいだし、ホント大丈夫?」
そう言って心配そうに私の顔をのぞき込んでくるので、さらにドキドキして
「ホ、ホント、何もないから…!」
と赤くなる顔を隠しながら答えるしかなかった。