「……」
「でも、私がやりたいのは、そういう仕事じゃないんですよね」
なんで千波くんにこんな話をしたのかは、自分でも分からない。
いままで、誰にも一回も話したことがなかったのに。
「……なんで、言わないの?」
「……えっ?」
私がそう訊き返すと、千波くんは爽やかに笑った。
「だって、言わないと奈央のやりたいことは伝わらないんじゃないかな」
「……私の、やりたいこと」
「うん」
確かに、私はやりたいことを両親に伝えたことなんてなかった。
ずっと、伝えたことなんてなかったし、言ってもきっと否定されると思っていたから。
「分かりました、伝えられるように頑張ってみます。あの、なんかいろいろ相談聞いてくれて、ありがとうございました」
私がお礼を伝えると、千波くんはもう一度爽やかに笑った。夏の訪れを感じさせるような、眩しいくらいに輝いた笑顔。その笑顔は青空のように明るくて。
「全然いいよ。だって、友達じゃん?」
「友達……」
「でも、私がやりたいのは、そういう仕事じゃないんですよね」
なんで千波くんにこんな話をしたのかは、自分でも分からない。
いままで、誰にも一回も話したことがなかったのに。
「……なんで、言わないの?」
「……えっ?」
私がそう訊き返すと、千波くんは爽やかに笑った。
「だって、言わないと奈央のやりたいことは伝わらないんじゃないかな」
「……私の、やりたいこと」
「うん」
確かに、私はやりたいことを両親に伝えたことなんてなかった。
ずっと、伝えたことなんてなかったし、言ってもきっと否定されると思っていたから。
「分かりました、伝えられるように頑張ってみます。あの、なんかいろいろ相談聞いてくれて、ありがとうございました」
私がお礼を伝えると、千波くんはもう一度爽やかに笑った。夏の訪れを感じさせるような、眩しいくらいに輝いた笑顔。その笑顔は青空のように明るくて。
「全然いいよ。だって、友達じゃん?」
「友達……」