「あ、いや、これは、その……大丈夫です!大したことじゃないので」
「……?まぁ、奈央が大丈夫って言うならいいや」
「そうですね」
そう言って私はまたごまかしながら笑う。いつもと変わらないように。何も悟られないように。
「今から委員会決めをします」
四限目。高校に入って最初の委員会決めがあった。うちの学校では、一年生はある程度学校に慣れてから、一学期の途中に決めて、委員会活動に参加するらしい。
佐藤先生は委員会の名前を一つずつ黒板に書いていく。
「では、今から希望を取ります」
委員会か……どうしようかな。放課後は基本的に残れないし。
「では、まずは保健委員会」
佐藤先生は、一つずつ希望を訊いていく。
「じゃあ、次。図書委員会」
私は、一番無難かと思って募集人数は二人だったが、図書委員会に手を上げた。
佐藤先生は、希望する人の名前と、黒板に書き写していった。
図書委員会、高城、水無瀬。そう書いてあるのを見て、私は思わず千波くんの方を見た。
「……?まぁ、奈央が大丈夫って言うならいいや」
「そうですね」
そう言って私はまたごまかしながら笑う。いつもと変わらないように。何も悟られないように。
「今から委員会決めをします」
四限目。高校に入って最初の委員会決めがあった。うちの学校では、一年生はある程度学校に慣れてから、一学期の途中に決めて、委員会活動に参加するらしい。
佐藤先生は委員会の名前を一つずつ黒板に書いていく。
「では、今から希望を取ります」
委員会か……どうしようかな。放課後は基本的に残れないし。
「では、まずは保健委員会」
佐藤先生は、一つずつ希望を訊いていく。
「じゃあ、次。図書委員会」
私は、一番無難かと思って募集人数は二人だったが、図書委員会に手を上げた。
佐藤先生は、希望する人の名前と、黒板に書き写していった。
図書委員会、高城、水無瀬。そう書いてあるのを見て、私は思わず千波くんの方を見た。