「行ってらっしゃい!今日は帰ってきたら茶道のお稽古と塾の振替授業だからね」
「…はい。行ってきます」
今日も、お母さんが玄関の扉を閉め、鍵を掛けた音が聞こえた後、ため息を吐く。
いつもと何も変わらない日々の始まりだ。
「奈央ーおっはよ!」
「あ、おはよ…」
「ん?なんか今日、いつもより元気ない…ってどうした!?そのガーゼ」
「あ…これはなんていうかその……」
隠すために貼ったはずのガーゼは逆効果だったらしい。
「なんでもないよ!うん」
私は今日もいつものようにニコニコと笑いながらごまかす。こんなこと、いつまで続けるのだろう。
「…そっか、うん。奈央が大丈夫って言うならきっと大丈夫だ」
紗月は、どこか納得してなさそうだったが、そう言った。
「おはよ、奈央」
「あ、おはよう、ございます。昨日は、ありがとうございました。アイスなんて奢ってもらって」
「ありがとうは俺のセリフだから、昨日はありがとう……っていうか、それ、なんかあった?」
「…はい。行ってきます」
今日も、お母さんが玄関の扉を閉め、鍵を掛けた音が聞こえた後、ため息を吐く。
いつもと何も変わらない日々の始まりだ。
「奈央ーおっはよ!」
「あ、おはよ…」
「ん?なんか今日、いつもより元気ない…ってどうした!?そのガーゼ」
「あ…これはなんていうかその……」
隠すために貼ったはずのガーゼは逆効果だったらしい。
「なんでもないよ!うん」
私は今日もいつものようにニコニコと笑いながらごまかす。こんなこと、いつまで続けるのだろう。
「…そっか、うん。奈央が大丈夫って言うならきっと大丈夫だ」
紗月は、どこか納得してなさそうだったが、そう言った。
「おはよ、奈央」
「あ、おはよう、ございます。昨日は、ありがとうございました。アイスなんて奢ってもらって」
「ありがとうは俺のセリフだから、昨日はありがとう……っていうか、それ、なんかあった?」