次の日、ユイくんに会えてドライブしたからといって、学校はいつもと変わらない。

無視もされるし、悪口も言われる。

学校は嫌だし、しんどいし、つらいし、苦しい。

それでも、昨日までよりも気持ちが軽い。


思い出すのきみのこと。


早く行きたい。

きみのもとへ。


「お疲れ様」


この声を聞くだけで、涙があふれそうになる。

救いのない世界だけど、わたしはこんなにあったかい気持ちになれたよ。

先なんて真っ暗で何も見えないけど、あたたかい光を見つけたよ。


「乗って」



きみのもとへ行くために、今はこの救いのない世界で生きていく。