「もしかして自覚ないのか、男は可愛い顔してる女にこんな事もしたくなるんだぜ」

そう言って、男性は私の唇にキスをした。

一瞬の出来事にかわす事が出来なかった、でも嫌じゃなかった。

私がぼーっとしてると「お前、隙だらけだから襲われるんだよ、しっかり自分の身は自分で守れ」と喝を入れられた。

確かにそうかもしれない、おっとりしている性格で、自分でも嫌になる事がある。

男性は私を抱きかかえたまま、車まで行き、私を助手席に座らせた。

「住所は?」

男性に住所を聞かれて答えた。

私の教えた住所をナビに入れて車は発進した。

「三十分位だから目を閉じててもいいぞ」

男性に促されて私はそっと目を閉じた。

しばらくして私は眠ってしまったようで、男性に声をかけられて目が覚めた。

「おい、着いたぞ、このアパートか?」

ハッとして見慣れた景色が目に飛び込んできた。

「痛い」
身体中に激痛が走る。

「大丈夫か」

「はい、大丈夫です、ありがとうございました」