助けを求めている。

俺はその男を女から引き剥がし、殴りつけた。

「何しやがる」

その男は俺を殴りつけた。

俺はボディに一発食らわした。

そしてお決まりの台詞「覚えてやがれ」と捨て台詞を吐いて立ち去った。

女は気を失っていた。

俺はそのまま放っておけなかった。

その女を抱き上げ、車で俺のマンションへ運んだ。

頬を平手打ちされて、真っ赤に腫れていた。

タオルを冷やし、頬に当てた。

この俺様が看病なんて、はじめての事だ。

とにかく人と関わりを持つ事が苦手なのだ。

なるべく一人で生きていきたいと思っている。

しかし、間宮ちづるの存在は違っていた。

俺の中ではじめての感情で、処理し切れないでいるのが事実だ。

また、得体の知れない車がずっと、こちらの様子を伺っている。

この女、誰かに狙われているのか。

そんな事を考えていたら、このまま放っておく事は出来なかった。

私は目を覚ました、頭がガンガンする。