「ダメじゃない。ダメなんかじゃない。絶対」
……ねぇ、龍之介くん。
私もね、嬉しかったんだよ?
助けてって言った時、一番に駆けつけてくれたこと。
何も聞かずに、私の気持ちを尊重して大切にしてくれたこと。
私がつらい時に、いつも隣にいてくれること。
龍之介くんの存在が、どれほど私の心の支えになっていたか。
龍之介くんの大きな手で頭を撫でてもらえれば自然と笑顔になる。
抱きしめてもらえば安心して胸がきゅんとなる。
その優しい笑顔を見ると、苦しいくらいに胸が高鳴る。
龍之介くんと一緒にいると、息がしやすいんだ。
「……龍之介くん。……私も、龍之介くんが好き」
今度こそ背中に手を回す。
「龍之介くんにたくさん励ましてもらって、たくさん助けてもらって。甘やかしてもらって、頼りにさせてもらって。一番苦しい時に龍之介くんが助けてくれて、そばにいてくれて。私本当に嬉しかった」
「……うん」
「私も、龍之介くんとずっと一緒にいたい。いさせてください。どうしようもないくらい、私も龍之介くんが好き。大好き」
頼りないかもしれないけど、私も龍之介くんを支えたい。
手を繋いで、笑い合って。
ずっと隣で、一緒に歩いていきたい。