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その日から、目まぐるしく毎日が過ぎ去った。
帰ってきたお父さんにはキツくキツく抱きしめられた。
そして、"気付けなくてごめんな。不甲斐無い親で、ごめんな"と泣きながら何度も私に謝罪した。
すぐに同じ区内での引っ越しも済ませて、あのおばさんには何をどうしたのか、もう二度と私たち家族には近付かないことを約束させた。
おばさんからの謝罪を受けるかとお父さんに聞かれたけれど、私はもうおばさんの顔も見たくないし声も聞きたくないからお断りした。
両親も原因は自分達にあるから、とそれで済ませたらしい。
私ももう二度と会いたくなかったし、近付かないのならそれでいい。引っ越しもしたから生活圏も違うし、もう大丈夫だろう。
私が退院したと聞いた広瀬先生が部活の休みの日に合わせてわざわざ家までお見舞いに来てくれて、復学するのならとその手続きに関する説明をお母さんにしてくれた。
いろいろ考えて両親とも相談した結果、私はまた私立白河高等学校に復学することに決めた。
お母さんが復学を渋った理由は、そもそもの私の自殺未遂が学校に問題があるのではないかと疑ったかららしい。
あの学校が嫌いなわけじゃないし、いじめられていたとかトラブルがあったわけではない。むしろ友人たちは、皆私に優しくしてくれていた。驚かせてしまったことをむしろ謝るべきだ。
それに、何よりも新年度からは龍之介くんと同じ学年になる。
美優ちゃんも受験がうまくいけば、また三人で一緒にいられる。
今の同級生たちには気まずい思いをさせてしまうかもしれないけれど、それ以上に楽しみの方が大きかった。
お母さんは私がおばさんにされていたことの責任を一番感じていて、信じきっていたおばさんのことで少し精神的に疲れてしまい、私と同じで中原さんのカウンセリングを受けることになった。
私もこれからも定期的にカウンセリングしてもらう予定だ。