あっという間に三学期が来た。一年の流れは早い。この年はそれをほんとうに強く思った。
この一年で本を読むのがここまで好きになるとは思わなかった。綾瀬さんと出会わなければここまで好きになることはなかっただろう。
綾瀬さんは図書委員長となった。僕の学校では大体副委員長の人がそのまま委員長に引き継がれることが多い。綾瀬さんもそのまま引き継がれたのだ。
三学期には図書委員の仕事として「カルタ大会」の準備や大会の司会などがある。
それの打ち合わせが大会の数日前の放課後に行われた。委員それぞれが仕事を割り振られその仕事の仕方を確認する。
打ち合わせが終わり、部活に行く人は部活に行き、帰る人は家に帰っていった。僕は綾瀬さんが先生と話終わるのを待っていった。
「一緒に行こう」
僕は綾瀬さんが部活に行くタイミングにそう言った。綾瀬さんは快く「うん!」と答えてくれた。それぞれの活動場所は近いため最後まで一緒に歩いた。時間にしてたった数分だったがこの数分間は僕の中学三年間の思い出の中でも特に鮮明に色濃く記憶に残っている。
カルタ大会当日、僕たちは開催場所の体育館に生徒たちが来る前に畳の設置、進行の仕方、司会が喋ることのあわせなどをした。
本番、僕は司会として開会の合図をする予定だったが、僕はミスをした。大会出場者の前に出て話をするはずがマイクの電源をつけ忘れた状態で最初の文を読んでしまったのだ。会場から笑いが起こり、とても恥ずかしかった。綾瀬さんもおかしそうにケラケラと笑っていた。気を取り直して言い直し、カルタ大会は始まった。
特に何事もなく大会は終わり、僕たちは閉会の挨拶をしてその場を去った。
「あはは、なにミスしてんの。」綾瀬さんは笑いながらそう言ってきた。
「もういじるなよ。」も恥ずかしそうに僕も笑う。 大会の後、教室に帰る時に話していた。
それから三学期が終わるまでは特別な仕事もなく、いつも通りのことをしていつも通り綾瀬さんと話す日々が過ぎていった。
「来年も図書委員一緒にしようね!」と三学期が終わる前に綾瀬さんに言われた。しかし、僕の中学での図書委員の仕事はこれで最後だった。僕は三年生になってから図書委員にはならなかったのだ。
この一年で本を読むのがここまで好きになるとは思わなかった。綾瀬さんと出会わなければここまで好きになることはなかっただろう。
綾瀬さんは図書委員長となった。僕の学校では大体副委員長の人がそのまま委員長に引き継がれることが多い。綾瀬さんもそのまま引き継がれたのだ。
三学期には図書委員の仕事として「カルタ大会」の準備や大会の司会などがある。
それの打ち合わせが大会の数日前の放課後に行われた。委員それぞれが仕事を割り振られその仕事の仕方を確認する。
打ち合わせが終わり、部活に行く人は部活に行き、帰る人は家に帰っていった。僕は綾瀬さんが先生と話終わるのを待っていった。
「一緒に行こう」
僕は綾瀬さんが部活に行くタイミングにそう言った。綾瀬さんは快く「うん!」と答えてくれた。それぞれの活動場所は近いため最後まで一緒に歩いた。時間にしてたった数分だったがこの数分間は僕の中学三年間の思い出の中でも特に鮮明に色濃く記憶に残っている。
カルタ大会当日、僕たちは開催場所の体育館に生徒たちが来る前に畳の設置、進行の仕方、司会が喋ることのあわせなどをした。
本番、僕は司会として開会の合図をする予定だったが、僕はミスをした。大会出場者の前に出て話をするはずがマイクの電源をつけ忘れた状態で最初の文を読んでしまったのだ。会場から笑いが起こり、とても恥ずかしかった。綾瀬さんもおかしそうにケラケラと笑っていた。気を取り直して言い直し、カルタ大会は始まった。
特に何事もなく大会は終わり、僕たちは閉会の挨拶をしてその場を去った。
「あはは、なにミスしてんの。」綾瀬さんは笑いながらそう言ってきた。
「もういじるなよ。」も恥ずかしそうに僕も笑う。 大会の後、教室に帰る時に話していた。
それから三学期が終わるまでは特別な仕事もなく、いつも通りのことをしていつも通り綾瀬さんと話す日々が過ぎていった。
「来年も図書委員一緒にしようね!」と三学期が終わる前に綾瀬さんに言われた。しかし、僕の中学での図書委員の仕事はこれで最後だった。僕は三年生になってから図書委員にはならなかったのだ。