朝から太陽がぎらぎらと眩しいある夏の日。
僕は図書委員の仕事で学校に来ていた。冷房で快適な気温となった図書室に入ると、先ほどまでのむしむしとした暑さから解放され、とても気持ちがいい。
仕事というのは図書館の本をいっせいに整理することだ。本の状態を確認、捨てる本や捨てる可能性のある本の確認、新しく図書室に入る本の整理、など様々だ。これを朝から夕方まで三日かけてやることだ。
委員の人と軽く挨拶をかわし、仕事が始まる。
複数の本を運んだりするので、思ったよりもしんどい。それぞれが仕事を振り分けられて仕事をしている。その中で僕は綾瀬さんと一緒に仕事をするタイミングがあった。だが、僕には底でなにかできるほど勇気がある人間ではなかった。が、綾瀬さんから僕に話しかけてきた。「しんどいねー。そっちは大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ。そっちこそ大丈夫?」
「大丈夫だよー。みんなでこういうのするの好きだし」綾瀬さんは楽しそうな笑った。
それ以降なにか特別なことをせずに、それぞれの仕事場へ戻った。夏休みの三日間はこのような特別味がない会話をしていた。特に何も起こらなかった。けれど、この時間が僕には本当に楽しかった。
最終日に図書室を管理している先生からお菓子やジュースなどを奢って貰ってみんなで食べたのは今でもいい思い出だ。
この頃、僕は周りの友達に凄いと思われるくらいには小説を頻繁に読むようになっていた。
僕は図書委員の仕事で学校に来ていた。冷房で快適な気温となった図書室に入ると、先ほどまでのむしむしとした暑さから解放され、とても気持ちがいい。
仕事というのは図書館の本をいっせいに整理することだ。本の状態を確認、捨てる本や捨てる可能性のある本の確認、新しく図書室に入る本の整理、など様々だ。これを朝から夕方まで三日かけてやることだ。
委員の人と軽く挨拶をかわし、仕事が始まる。
複数の本を運んだりするので、思ったよりもしんどい。それぞれが仕事を振り分けられて仕事をしている。その中で僕は綾瀬さんと一緒に仕事をするタイミングがあった。だが、僕には底でなにかできるほど勇気がある人間ではなかった。が、綾瀬さんから僕に話しかけてきた。「しんどいねー。そっちは大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ。そっちこそ大丈夫?」
「大丈夫だよー。みんなでこういうのするの好きだし」綾瀬さんは楽しそうな笑った。
それ以降なにか特別なことをせずに、それぞれの仕事場へ戻った。夏休みの三日間はこのような特別味がない会話をしていた。特に何も起こらなかった。けれど、この時間が僕には本当に楽しかった。
最終日に図書室を管理している先生からお菓子やジュースなどを奢って貰ってみんなで食べたのは今でもいい思い出だ。
この頃、僕は周りの友達に凄いと思われるくらいには小説を頻繁に読むようになっていた。
