桜が舞うある春の日、僕は花見に綾瀬さんを誘った。僕はDMで綾瀬さんのLINEを聞いていた。
「桜が綺麗だね。」
「うん。咲いている桜も散っている桜も綺麗だ。」
花見をして、綾瀬さんとの食事を楽しんだ。綾瀬さんが作ってきたという弁当はとても美味しかった。
「今日は誘ってくれてありがとう。」
「こちらこそ。美味しい弁当をありがとう。」
「ふふっ、花より団子だね」
「好きなんだ。」
「食いしんぼじゃん」
「違うよ。綾瀬さんが好きなんだ。」
僕は言った。想いを伝えた。もうこれで充分だった。しかし、それ以上に嬉しかった。
「私も。」綾瀬さんがそう答えたのを僕は理想を見すぎた僕の幻聴かとおもった。しかし、嬉しいことに違っていた。「ずっと好きだったのに君が三年で図書委員にならなかった時はショックだったんだよ。知ってる？」
「ごめん、もうあの時みたいにはなりたくないから告白したんだ。」
「ふふっ、ありがとう。これからよろしくね。」
桜や風たちが僕たちを祝ってくれたかのように僕たちの回りに桜が綺麗に舞っていた。