千鶴子の歌謡日記

 わたしは 耐えられないのだから
 わたしは 誰の前ででも 涙を流したくないの
 その寂しさに
 その寂しさに
 その寂しさ・・・に
 
 観戦するだけなら、わたしはテニスより、ラグビーの方が好き。重装備のアメリカンフットボールよりも、ジャージだけのラグビーの方が、人間らしさを感じる。大相撲は裸の度がきつくて、あまり好きになれないが、上腕二頭筋と大腿筋がむき出しの、半そで短パンのラガーの動きは見ているだけで興奮してくる。そこで、松任谷由実の『ノーサイド』のような歌が生まれる。
 
  センター・ホワードの お前の 胸に
    ボールを パスして やってもいいが
     あの子は 絶対 お前なんかに
      渡しはしないぜ ラグビー・ボール
   卑怯な お前 汚い 奴だ
    俺の 親が 別れた ことが
     あの子と どんな 関係あると
      俺のいない サテンで 言うのか
   あと十五ヤードで ゴールの ライン
    死んでも ボールは 放しはしない
 
   あの子さえ良ければ お前の 腕に
    一度は 抱かせて やってもいいと
     思って いたけど お前には今
      抱かせはしないぜ 俺のものだ
   卑怯な お前 汚い 奴だ
    俺の 前の 女の ことが
     あの子に どんな 関係あると
      駅の裏の ディスコで 言うのか
   あの子が観てくれる 目の前 だから
    やるんだ 俺が タッチダウンは

九月二十三日